実例紹介


CDタイプクライアントの現場にお邪魔すると、まずは圧倒的な量のモノに出迎えられることが多いです。モノへの思い入れが強く、なかなか手放すことが難しい・・・という状況。

しかし、理屈や常識とは違うクライアントの「感情」に響く言葉がけを行い、クライアントにとって無理のないペース、手法でオーガナイズをゆっくり進めるとじわじわと効果が表れてきます。CDタイプクライアント宅のオーガナイズ作業の実例をいくつかご紹介いたします。

 



CDタイプクライアントの症状例

CDタイプクライアントには様々な症状の方がいらっしゃいます。

心療内科や精神科の病院で診断を受けて自覚(病識)のある方や、症状が軽く自覚のない方も

たくさんいらっしゃいます。下記はよくある症状の一例です。

 

・ADHD/ADD 注意欠陥多動性障がい/注意欠陥障がい

  多動性・・・気が散りやすい

  衝動性・・・「待つ」ことが苦手

  不注意・・・忘れ物や紛失物が多い、約束を忘れる

 

・アスペルガー症候群

  社会性の欠如・・・表情や声などから相手の感情を読み取るのが苦手

           人とうまく交流できない

  コミュニケーションの障がい・・・コミュニケーションが一方通行

                  言葉や表情を使って意思疎通が図れない

  想像力の障がい・・・想像力が乏しい、変化を嫌う

            特定のものに強くこだわる

 

・強迫性ホーディング(ため込み症)

  使えないもの・価値のないもの(一般的に見て)を多く入手し捨てることができない

  ガラクタが多過ぎてスペースが本来の目的で使用されていない

  ガラクタが原因で重度のストレスがあり、生活に支障が出ている

 

・うつ病(二次障がいとして)

  人からの叱責や非難、自己否定感などからストレス過剰となり

  気分が落ち込んで自責感が強まり睡眠障害、倦怠感などの症状に悩まされる

 

 

                出典「図解 よくわかる大人の発達障害」ナツメ社

                        「慢性的に片づけられない人をサポートするオーガナイズの手法」葉月出版